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ゲンシンゲン装具

ではこのゲンシンゲン装具とはいったどんなもので、何が特別なのでしょう?

長年にわたり、脊柱側弯症―脊柱の弯曲―の最も一般的な治療法は、数種類の装具(ボストン装具・チャールストン装具・ミルウォーキー装具・ウィルミントン装具)のうち、ひとつを着用することでした。 それぞれの装具は特定の機能に最も適していると考えられており、年齢・成長率・脊柱の弯曲の位置および程度・疾患の原因などにより異なる、患者さんのニーズに合わせて最善の装具を選択することは、担当医の責任です。これはなんらかの筋肉の問題に起因する神経・筋原性側弯症の一例でしょうか。それとも特発性側弯症でしょうか。後者はおそらく最もよく知られた側弯症のタイプであり、思春期の子どもたちによく見られますが、はっきりした原因はわかっていません。 これらの装具の問題は、その全般的な非効率性にあります。研究の結果、これらの装具は脊柱側弯症の症例の軌跡にどんな好ましい変化ももたらさないことがわかっており、このことは思春期に急激に身長が伸びている十代の特発性側弯症の患者さんに特にあてはまります。さらに気がかりなのは、多くの研究が、これらの装具は脊柱側弯症の進行予防にすらほとんど役立たないかもしれない、と示唆してさえいることです。 私たちがゲンシンゲン装具をみなさまにご紹介できることを光栄に思っているのはこのためです。ゲンシンゲン装具は、脊柱の弯曲の進行を防ぐだけでなく、そのうえ弯曲を改善することのできる、唯一の側弯症装具なのです。

ゲンシンゲン装具装着時の、シングルカーブ型の良好な矯正状態。5ヶ月後の経過観察(写真右)に見られるように、カーブが均衡を取り戻し、外見の改善が達成されました。(写真はSBPRS, Thessaloniki, Athens, NikosiaのNico Tournavitis氏のご厚意により掲載しています。)


ゲンシンゲン装具の何がそんなに特別なのでしょう?

ゲンシンゲン装具の考案者Dr.Hans-Rudolf Weissがより効率的な治療法の開発に乗り出したのは、脊柱側弯症の患者さんの要求を十分に満たすという目的を医師たちがまったく達成しておらず、実際の長期的症状改善を実現する手段を、ほとんどあるいはまったく提供していないことを認めたためです。 ゲンシンゲン装具をとおしてシェヌーの矯正原則を適用するとき、脊柱弯曲の驚くべき矯正が可能となることが証明されています。この方法は、装具装着時の矯正力を最大限に高め、三次元的に―矢状面・前頭面・横断面から―問題部分に働きかけることで効果を発揮します。

ゲンシンゲン装具装着時の、複合カーブ型の良好な矯正状態。経過観察(写真右)に見られるように、腰椎カーブは矯正されましたが、胸椎カーブには変化がありませんでした。ただし装着時の胸椎矯正率はすぐれていました(写真はSBPRS, Thessaloniki, Athens, NikosiaのNico Tournavitis氏のご厚意により掲載しています。)


ゲンシンゲン装具は他の装具とどうちがうのでしょう?

では、このゲンシンゲン装具とはいったいどんなもので、どこがちがっているのでしょうか。 基本的に患者さんの体を固定することで脊柱側弯症の進行を防ごうとするいわゆる「硬質」装具とは異なり、ゲンシンゲン装具は、シュロス法による運動療法において加えられるものとと同じ矯正動作をとおして体を導き、それによって脊柱側弯症を改善し、最終的には矯正することをめざしています。 これは、患者さんの脊柱弯曲異常の正反対または左右対称像をなす過矯正的位置に患者さんの脊柱を押しやることを意味します。その結果、ゲンシンゲン装具は、脊柱の弯曲を効果的に軽減して脊柱のアライメントを修正するとともに、姿勢に現れるさまざまなその他のゆがみを軽減します。 他の古い型の装具は、脊柱弯曲の進行を防ぐため、患者さんの体形にそって目につくこぶに圧力をかけるにすぎませんでした。これは体幹を締めつけ、やがて痛みや呼吸困難さえ引き起こす可能性があります。 しかし、装具技術における新展開が、最大限の矯正を実現するよう患者さんを助ける方法があることを医師たちに示しました。それはまた、市場に出回っている装具の中で最も快適な装具の作成を可能にしました。


医学的根拠

ゲンシンゲン装具を用いた一連の研究が、85%を超える成功率を示しています。Dr.Weissが行った、シェヌー型装具と軟性装具の比較試験によると、硬性装具の方が軟性装具よりもすぐれていることがはっきりと証明されました。この結果は、のちに第三者的機関により香港で行われた別の臨床試験によって確認されています。 とりわけ、急激に背が伸びる思春期のようなきわめて重要な時期に、シェヌー型装具装着時の矯正努力が、あらゆるタイプの脊柱変形を矯正するうえで最大の効果を挙げることが証明されています。 ゲンシンゲン装具は、脊柱のあらゆるカーブの進行を防ぐだけでなく、きわめて重要なことに、脊柱および姿勢のゆがみを改善し、そのための最も安全な治療法を提供することができます。つまり、多くの患者さんにとって、病状が改善するだけでなく、究極的には健康と生活の質全般が向上することにつながります。

ゲンシンゲン装具装着時におけるシングルカーブ型の良好な矯正状態。経過観察(写真右)からわかるように、重度の弯曲とひどい変形がある患者さんにおいてでさえ、カーブが均衡を取り戻し、外見上の改善が実現しました。(写真はSBPRS, Thessaloniki, Athens, NikosiaのNico Tournavitis氏のご厚意により掲載しています。)

たとえばシンガポールでは、大部分の病院が、非効率性が証明されているにもかかわらず、今だにボストン装具あるいはスパインコア装具さえも使用しています。ボストン装具はいくらかは役に立つかもしれませんが、これらの装具はまったく時代遅れの技術を用いており、ゲンシンゲン装具の最先端のデザインに比べると見劣りします。


最新の脊柱側弯症装具比較表

装具仕様 シャヌー・ゲンシンゲン装具 (GBW) ボストン装具 ScoliBrace/RSC装具 スパインコア
硬質TLSO装具 はい はい はい いいえ
圧迫 いいえ はい いいえ はい
三次元的矯正 はい いいえ はい 主張している
CAD/CAM 標準化 * (米国) はい いいえ いいえ いいえ
三次元測定 – 高精度 はい はい ?* ?*
個々のカーブパターンに対応 はい 限度あり はい 限度あり
非対称的で凹部に空間あり – 呼吸矯正 はい いいえ 一部のみ いいえ
他の硬質装具より軽い はい いいえ ?* 該当しない
他の装具よりも腰部の突出が少ない はい いいえ いいえ いいえ
過矯正をめざす はい いいえ はい いいえ
目的:カーブ減少対進行予防 はい いいえ はい いいえ
シュロスベストプラクティス®対応 はい いいえ いいえ いいえ
装具+シュロス法 – 年間を通し1カ所 はい いいえ いいえ いいえ
目標に姿勢改善/突出軽減を含む はい はい はい ?
前開き はい いいえ はい はい
軽度〜コブ角49度の側弯症に対応 はい はい はい はい
重度(コブ角50度以上)の側弯症に対応 はい いいえ はい いいえ
一貫した装着時矯正度数30-50度: 4日目測定-最終調整時 はい ?* ?* いいえ
有効率(%) 95%+ 72% ? 比較不可能
大人の患者さんの痛みにも対応 はい いいえ ? 主張している

*標準化の欠如は、装具の装着具合が個々の医師のスキルに依存しており誤りが起こりやすいことを意味します。
?* 個々の装具および医師によります。


ゲンシンゲン装具の製造法

ひとつひとつのゲンシンゲン装具は、個々の患者さんのニーズに応えるため、CAD/CAM(コンピューター援用設計およびコンピューター援用製造)技術を利用して、丹念に作られます。まず患者さんの脊柱が、精密イメージングソフトウェアをとおして走査されます。Dr.Weissによって開発されたこのユニークなソフトウェアを使えば、脊柱側弯症によって引き起こされた変形の、迅速かつ完全な三次元検査が可能となります。次に臨床測定値が記録され、個々の脊柱側弯症の完全な三次元像が作られます。その後この情報を用いて、患者さんにぴったり合うように仕立てられた装具が作成されます。

 

私自身の保証

私は、かつて標準型装具について疑問を抱いていました。古い型の装具が、脊柱側弯症の進行を食い止めること、ましてや矯正することに関していかに非効率的であるかを露呈した非常に多くの長期試験を見てきたためです。しかし、患者さんと読者とに脊柱側弯症のための最先端の治療法を提供すべく常に努力している医療従事者のひとりとして、私はこの革新的な新型装具に関する研究から得られたすばらしい統計データと発見とに興味を持ちました。そして、私自身の患者さんを対象とした臨床試験でその有効性を試す機会に飛びついたのです。 その結果はおどろくべきものでした―コブ角50度以上の患者さんたちでさえ、劇的な矯正率を体験したのです。実際、シェヌー型装具による治療は、装具装着時に脊柱側弯症の症例の100%を矯正することを保証します。この最先端技術の、シンガポールにおける研修を受けた唯一の代理店となることを私がたいへん誇りに思っているのはこのためです。 私はさらに、同レベルのカスタマイズ化を提供できない海外の製造業者に装具を発注するのではなく、個々の装具をカスタマイズする全工程を私自身で請け負うことにしました。なぜなら、すべての患者さんには最高の治療を受ける権利があるからです。



研究論文1.pdf


研究論文2.pdf


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お問い合わせください!

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私は、脊柱側弯症に苦しむすべての患者さんが、必要な治療を確実に受けられるようにしたいと願っています。

もしあなたが、あるいはあなたの愛する人が脊柱側弯症の診断を受け、最善の治療法を探していらっしゃるなら、当クリニックまでご連絡ください。面談の予約をいれ、ゲンシンゲン装具があなたに適しているかを確かめましょう。まもなくあなたも、よりまっすぐな脊柱の実現をめざして歩きだしていらっしゃることでしょう。

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    Dr Kevin Lau D.C.

    カイロプラクター博士 ホリスティック栄養学修士
    [email protected]
    Tong Building 302 Orchard Road #10-02A
    シンガポール 238862
    電話: (+65) 6635 2550 / (+65) 9488 6501