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iPhoneを用いた側湾症トラックの有効性

iPhoneを用いたコブ角度と呼ばれる弯曲の大きさの測定。
Shaw M, Adam CJ, Izatt MT, Licina P, Askin GN.

出典

小児科脊椎リサーチグループ、クイーンズランド大学テクノロジー及びメーターヘルスサービス、ブリスベン、オーストラリア

目的:

コブ技術は脊椎変形を測定する世界的に受け入れられているメソッドである。伝統的にコブ角はレントゲン写真上で分度器と鉛筆を用いて測定されてきた。近年のスマートフォンは内蔵の加速度計を用いて正確な角度を測定することができるため、コブ角を測定する有効な道具となる可能性を持つ。この研究の目的は思春期性突発性側湾症患者20人のコブ角をスマートフォンと伝統的測定法で測定した結果を比較することにある。

方法:

7人の測定員が20人の施術前思春期突発性側湾症患者のレントゲン写真を従来の分度器とアップル社iPhoneを使ってそれぞれコブ角の測定を行った。7人のうち5人は最初の測定から最低一週間測定を繰り返した。

結果:

スマートフォント分度器を用いた測定の平均誤差は2.1°であり、iPhoneを使用した際に若干コブ角が小さく(1°)測定された。各測定員の確信間隔の95%は分度器での±3.3°に対してiPhoneでは±3.9°であった。測定員間の確信間隔の95%はiPhoneの±8.3°に対し分度器では±7.1°であった。これら確信間隔数値はどれも発表されているコブ角測定研究の数値内であった。

結論:

iPhoneは手動のコブ角測定法に匹敵する機器であり、測定に必要な時間は15%短縮される。傾斜計を備え付けた携帯電話及び測定値を保存する機能を持つソフトウェアは臨床測定にとって魅力的な新技術となり得る。

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